君に恋すること
屋上につくと、
そっと腕を握られた。





「篤希?」
「最近の俺…可笑しいな」





と顔を背けて呟いた。





気づけば…
あたしは篤希の腕の中だった。





「…スキだよぉ」
「知ってる」





温かい…篤希。
この温もり…
今だけは感じさせてね?





篤希の背中に
自分の腕を回した。





「あたしのことスキ?」
「…嫌い」
「スキ?」
「嫌い」
「意地悪」
「ホントの気持ちだろ?」
「意地悪ぅ」





でも篤希?…
どうしてこんなに…
バクバクいってるの?




期待しちゃったよ…。


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