君に恋すること
「やけに静かじゃん」
「…え?」





声の主は…
寝てたはずの篤希。




「悩み事か?」
「…うん」
「言ってみ?」
「篤希がスキぃ」
「…やっぱ黙ってろ」





そう言って篤希は
また反対側を向いてしまった。






「鈴夏も飽きねぇな?」
「飽きるわけないじゃん!」
「俺だったら諦めるけど」
「だって大スキだもん」
「へぃへぃ」





あたしの後ろの席の剛。





剛は篤希の友達=親友。




「鈴夏」
「なに?」
「篤希やめて、俺にしない?」
「…絶対無理」






冗談で告白する剛。




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