君に恋すること
その頷きに、
篤希はため息を零した。





「お前一生独身だ」
「篤希があたしをもらってよ!」
「…死んでも無理だ」
「意地悪」





篤希のお嫁さんになるもん!
それがあたしの夢♪





「俺に女できたら諦めろよ?」
「えぇ~嫌だよ」
「ストーカーか!?」
「うんっ」




第二のため息…。





「でもね」
「んだよ」
「篤希に彼女なんて出来ないよ」
「は?」
「だってあたしがいるもん」
「…マジやめろ」





抱きつこうとした、
あたしの体を抑えた。




「俺は頑固な奴は嫌い」
「知ってる」
「じゃその性格治せ」
「無理」
「じゃ一生俺の女にはなれないな」
「なってみせる!」




そう発すると…。




「ちょ、篤希!!」



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