君に恋すること
「なんなら今いくか?」
「いい加減にしろよ」




俺は剛を睨み上げた。





「楽しくねぇな」
「人の恋を遊ぶな」
「遊んでねぇよ!俺はただ…」





急に黙り込む剛の視線先…。




それは鈴夏。




「なんでこっち見てんだ?」
「さぁ」





渡瀬と一緒にこっちを
見つめる鈴夏…?





「うじうじしてっと取られるぞ」
「は?」
「知ってんだろ?鈴夏の噂も」
「…。」
「今のチャンス逃すなよ~」





そういって剛は
また教室から姿を消した。




< 99 / 111 >

この作品をシェア

pagetop