キミの日記『Cherry's Diary』
男の子の家
それから3日、
桃乃木は学校に来てない。
おかげで今日も
バスに乗り遅れたし。
ここ数日、
『美里!早く起きなさいって言ってるでしょ』
『…わかったよ。おか~さん…ねぇ、桃乃木は?』
『今日も、来てないわ。
あなた、何か桃乃木くんにしたの?』
なんてやり取りが続いてる。
桃乃木がいないこんなとき、
朝が弱いって痛感してしまう。
そんな日が続いたある日の放課後、
私、学子、ヒカリ、みつばちゃんの4人で
でおしゃべり。
今日は学子の店の新商品
『お好み焼きせんべい』を試食することになってて
話をしながら食べてたんだ。
「ねぇ、そう言えば桃乃木君の誕生日っていつだっけ?」
と、ヒカリが聞いてきた。
「4月7日。入学式のときだったよ。」
「…そうなんだ。」
「どしたの?桃乃木の誕生日なんか聞いて?」
「え?うん。
ほら、こないだテストのとき、
勉強教えてもらってたからさ
お礼をって思ってね」
「ふ~ん?ヒカリ、結構マメだね。」
「美里は、何かプレゼントあげたの?」
一口、せんべいを割って口の中に入れた。