キミの日記『Cherry's Diary』
さてと、と学子が動いた。
今日はサッカー部が
ミーティングだけだから東国さんとデートらしい。
みつばちゃんも部活動が一緒だから
いつも秋口さんと一緒だし。
ふと気がつけば、あっという間に私とヒカリだけになってしまった。
「桃乃木君、今日も来なかったね。風邪治んないのかな?」
と、今朝から心配そうなヒカリ。
完全に桃乃木にハマってしまったようだ。
「わかんない。
わざわざ桃乃木にメールとかしないし。」
いや、それ以前に桃乃木のヤツ
いつアドレス教えたんだろう?
「桃乃木君。まだ熱引かないんだって。」
そういうヒカリの言葉にちょっとびっくり。
桃乃木、ヒカリには連絡するんだ。
申し訳なさそうな言い方をするヒカリ。
別に、桃乃木が誰と連絡とっても私は怒らないのに。
不機嫌に見えたのかな?
「…風邪かぁ。
アイツ、子どもの頃とか
一緒に遊びに行く日に
かよく熱出して寝てたなぁ。」
そう言えば、
お昼休みにお母さんから
先日もらった
竹の子を桃乃木の家に持って行くようメールが入っていたっけ。
お母さんに返信はしてない。
「美里は今日は先輩のとこ行かないの?」
「う~ん?今日は無理かな?」
今日、コウスケはバスケ部の練習中。
3年生は最後の大会が近いから気合入っているみたい。
今日も会えないって考えていせいか
授業もあんまり耳に届かなかった。
桃乃木へのお土産どうしよう。
コウスケのところに応援に行きたいし
でも怖くてなんとなく覗き込むのも難しいし。