キミの日記『Cherry's Diary』
家にある桃乃木へのお土産の竹の子を

自転車のかごに入れて私たちは

ヒカリと桃乃木の家に向かった。
 
話題は好きな人の部分。


「あたしは、目だな。目に力がある人がいいなぁ。

目に力がある人を好きになっちゃうんだよね~」 


「美里と前付き合ってた人もやっぱり目?」


「中学の時の彼?うん、そうだよ!」
 
 
「どこがよかった?」
 
 
どこが良いって言われてもなぁ。

う~ん?
 
 
「…顔かな?」
 
 
「目は?!」
 
 
「好きになったら関係ないから」
 
 
「目、関係ないじゃん!」
 
 
ま、そんなもん。だよ恋って。
 
 
「じゃあ、ヒカリはどんな人が好き?」


前は大人と付き合ってたって聞いてたし

ヒカリは大人っぽい女の子だから

どんな人に惹かれるのかな?って思ったんだ。
 

少なくてもイケメンじゃ無いよね?

桃乃木酷いもんね?


なんて言うとめっちゃ笑ってた。


「美里って分からないんだろうけど、

桃乃木くんかっこいいよ」


「え?どこが?」


「雰囲気・・・とかなぁ?」


「ヒカリの好みは?何?」


「パッと見とかは、もう卒業かな?

失敗しちゃったもん」


ヒカリも顔で惹かれちゃう事が多かったらしいけど

付き合ってみると

その人は軽い感じだったってことが

わかっちゃうんだって…。

だから彼氏が出来ても、すぐ別れちゃったんだ。
 
 
「桃乃木は軽くないけど、

あんまり面白くないよ?それに格好よくないし」
 
 
「そんなこと無いよ。

桃乃木君って格好いいよ。」
 
 
「え~?どこが?ただの科学オタクじゃん!?」
 
 
ちょっとすねてるヒカリ。

う~ん?

ちょっと失敗しちゃったかも。
 
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