キミの日記『Cherry's Diary』

 
桃乃木は頬に触れていた私の手を

優しく優しく包みそっと離した。
 
 
 
「大丈夫だから。…わりいな。」
 
 
 
ドキドキしてる。

 
 
 
変な…間だ
 
 
 
一瞬、桃乃木の唇を意識してた。
 
 
 
 
好きでもない子にドキドキするなんて。
 
 
 
そんな間を一刻も早く取り壊したくて
 
 
 
「誕生日にあげたさくらんぼの日記帳ちゃんと使ってる?」
 
 
 
なんて言ったんだ。 
 
 
 
「あ、あぁ。そこにあるだろ?

誕生プレゼントありがとな。」
  
 
 
「見ていい?」
 

 
「ダメに決まってるだろ?バカかお前。」
 
  
 
「ぶ~。好きな子の事とか書いてあるんじゃないの?」
 
 
 
例えばヒカリ。
 
 
 
「…。」
 
 
 
そーですか。無視ですか。
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