キミの日記『Cherry's Diary』
同級生ヒカリ
――ガラガラガラ――
私は、教室の戸をおしとやかに開けた。
「キャハハッ。」
「あははは。」
男子も女子も関係なく混じり合うこの
ざわめきは入学式以来ずっとだ。
学校のパンフレットによると
今年の新入生の半分は
ここの近隣にある材木中学出身者らしい。
「おっはよ~まなぶこ!」
「美里!遅いよ!」
学子だ。まなぶこ。
学子は色黒で、
とっても明るく元気な材木中学出身者。
まだ、知り合って間もないけど
さばさばしてて裏表がなさそうな感じだ。
その性格からか友達も多い。
「はは。ごめん寝坊しちゃってね。」
そう、私が学子と話し始めると
「じゃ。」
と、合図をして桃乃木は奥の自分の教室へと向かった。
「ふふん。仲いいね。美里ちゃん!」
「もう、そんなんじゃないって。」
本当にそんなんじゃないんだ。
あいつは私にとっては空気みたい存在だ。