キミの日記『Cherry's Diary』
「そうなの?
せっかく
いいこと教えてあげようと思ったのに。」
「いいこと?」
学子とお喋りをしていると
後ろから声が聞こえた。
「ねぇ、綿森さんだよね?」
その声に振り返ると、
2人の女の子が私の後ろにいた。
一人は150cmあるかないかの
ショートヘアの小さな女の子。
声をかけてきたのはもう一人の
背が高く髪の長い子で
私から見ても息を呑んでしまうくらい
とても綺麗な顔立ちをしている人だった。
「綿森さんって
下の名前美里でしょ?」
私が返事をしなかったから
彼女は又聞いてきた。
「え、あっ。うん。」
誰?
学子に目を合わせると
知らないとでも言うかのように首を振る。
「えっと、光よ。
ヒカリ。
小学校一緒だった。
覚えてない?」
ヒカリ…。
「あぁ!」