キミの日記『Cherry's Diary』





携帯を何度も何度も

開いて着信メールが無いか確かめた。


『新着メールはありません』


なんだか、

この言葉を言われるとすごく寂しい。


「コウスケ、

あんまりメールしてくてないんだよなぁ・・・」


気のせいかな、目が潤む。

コウスケ

大会もあるし、

メールもできないんだよ。

そう言い聞かせる自分がどこかにいる。


桃乃木は来るし、

お父さんもお母さんも私の事を看てくれている。

見てくれる人はいるんだけど

何でだろ、寂しいって思うのは。


そんな中、


――ブルルルルブルルルル――


聞きなれた着信。

すぐさま、私は携帯に手を伸ばした。



『風邪大丈夫?』



コウスケからだ。

待ちに待ったメール。

やっぱり

コウスケは最高だよ。


それから

何回も何回もコウスケからメールが届いた。


彼のメッセージひとつひとつに

私への愛があふれている気がしてたんだ。

風邪大丈夫か?

無理させちゃってごめんなって

コウスケ本当に優しい。


そんな風に思っちゃう私って

アタマおかしいのかなぁ?


こんなコウスケみたいに

辛いときに励ましてくれる人がきっと

素敵な大人になれるんだろうなって思った。
< 141 / 201 >

この作品をシェア

pagetop