キミの日記『Cherry's Diary』
喧嘩
病院の近所には
中学時代の同級生
葵の家がある。
そんなことを考えていると
土曜日に来た葵からのメールを
返していないことを思い出した。
『桃乃木』って単語が嫌で
ろくに読んですらいないってことも。
大体、
『桃乃木』って単語が出てくるといつも
ろくなことが無いんだよなぁ。
メール送ってみようかなそう思うと、
携帯を手に取り開いてはみるものの
電波は圏外。
「病院周辺ってメールって使えないんだっけ?」
「そんなことないと思うよ。
ちょっと離れたらきっと大丈夫だよ。」
と、みつばちゃん。
壊れてるんだろうか?
なんだか嫌な予感がする。
「何?春野先輩?」
「うん?友達に返信するの忘れてたんだ。」
「そういうことあるよねぇ~」
と、東国さん。
「真はいつも返事送らないでしょ?」
学子が不満そうに東国さんの腕をつかんで引いた。