キミの日記『Cherry's Diary』
ヒカリっていえば、
男子からドラム缶みたいなやつだって
嫌がらせ受けてた子しか浮かばないけど。
6年生の後期に転校して行ったヒカリ?
「…うん、そのヒカリだよ。ドラム缶ってヒドイネ。」
改めて見ると
そのヒカリちゃんだった。
「河本光?
うわぁ、久し振り。
気がつかなかったなぁ。」
こういう再会は本当にうれしい。
もう二度と会えないだろうって思っていたのに。
それが又同じクラスになるとは。
昔はまるまるとしていたけど、
今のヒカリは昔の面影は少し残るものの
とても大人っぽい感じ女性になっていた。
高い身長と長い髪がよりそう思わせていたのかもしれない。
「今は、黒川なんだけどね。」
ヒカリは、少し間をおいてから言った。
「苦労したんだねぇ」
昔は
河本だったのに
今は大人の事情で黒川になったんだって。
そう言えば、
転校した次の日くらいにそんなようなこと
担任の先生が言ってたっけ。
「知り合い?」
学子が聞いてきた。
「うん。
小学校の時仲が良かった…
ええっと黒川ヒカリ…さん。」
なんだか黒川ってしっくりこないな。
「よろしく。」
そうヒカリが学子に言った。
「ヒカリ、
この目がでかいのは
笠井学子。」
「みさ、なんだか紹介がひどくない?
でかい目って
出目金みたいな言い方して。」
とは言うものの学子は豪快に笑っている。