キミの日記『Cherry's Diary』


秋口さんのお見舞いの翌日の学校。


楓さんのことは

メールで葵に確認をした。

葵によると楓さんも

秋口さんと同じく大学病院に

いるらしい。


それにしても

今朝は朝から気分が悪い。

あの男一言もこんなことを言わなかったくせに、


「嘘ついてたのか?」


朝からと責める責める。

発端は土曜日風邪引いてたのに

無理してコウスケ先輩とデートに行ってたこと。

それが

桃乃木にばれてしまった。


「どうなんだよ!」


桃乃木の表情はさらに曇る。


「なんか言ったらどうだ?」


「だって、遊びに…」


っていうかアンタには関係ない話だし。


「ごめんね、桃乃木君。

美里も悪気があったわけじゃないんだよ。」


と、仲裁に入るみつばちゃん。

桃乃木の前で

デートの事話してたから責任を感じてるみたい。


「お前、

…アッタマ悪いんじゃないのか?

何で風邪引いてたのに

あんなヤツのとこ行ったんだよ。」



うつむく私

桃乃木を

睨みながら一つの疑問が頭に浮かんだ。


『何で、

私の事なのにここまで

言われなきゃいけないの?』


あんなヤツってどういうこと?

コウスケは彼氏なんだよ?

好きな人と一緒にいたいって思って何が悪いのさ。



それに、アンタだって。
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