キミの日記『Cherry's Diary』
「桃乃木君とそれも含めてちゃんと話しないといけないよ。」


「?」


「デートの相手の事も。」


そう言って学子は私の頬を指先で押した。


「・・・。」


自然と笑みがこぼれる。


「へへへ。」


私、

気がつかなかったんだ。

コウスケとデートしていた

この2ヶ月の間。


ずっと。


ずっと一緒にいたのに。


私はコウスケの事に夢中で

気がついてあげれなかった。


4月たまたまコンビに前で会った日も

手に持っていた紙袋を

お泊りセットだって勘違いしてた。


本当は、楓さんの着替えだったのに。


テスト勉強の日だって

なぜか自炊してたし。


気がつくチャンスはあったはずなんだ。


そして、桃乃木への本当の気持ち。
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