キミの日記『Cherry's Diary』
けほっけほっ


「母さん大丈夫?」


背中をさすりながら心配する桃乃木。


「ありがと」


自分が一番苦しいはずなのに

人の心配ばっかりしている楓さん。

母親ってのはすごいな。 


「そう言えば…」


楓さんは何かを

思い出したようにポツリと呟き、

ベッドの横にある棚を指差した。



「?」



「純、探してあげて。」


桃乃木はその指の指す、方を探している。


「これ?」


桃乃木はてに一粒食べたキャラメルを出した。

前に私があげた粒入りキャラメル。


「何にも無いけど、食べて。」


「これ、楓さんに持ってきたヤツだね!」


そう言って私は

手を差し出し桃乃木からキャラメルを一粒もらった。


「楓さんは食べないの?」


「私はおなかがいっぱいだから美里ちゃん食べて!」


すると、

桃乃木は無言でもう一粒私の手に、

キャラメルを乗せた。
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