キミの日記『Cherry's Diary』
むせる桃乃木。
自分でもわかっている。
変な質問だってことは。
「は??お前、バカか?」
「まじめな話!」
よくよく考えてみれば、
いい雰囲気だったのに
しなかったことは沢山ある。
「お、お前はどうなんだよ。」
「好きな人となら、したいって思うよ。」
したい気持ちはあるんだ。
それも好きな人。
「何だよ。急に。」
と、言われても
「なんとなく」
としか答えれなかった。
分かってるよ。
桃乃木は幼馴染として私を
大切に思ってくれてるんだもんね。
「ね?したいと思わない?」
たじろぐ桃乃木。
「・・・私と。」
私は、揺れていたのかもしれない。
コウスケと付き合っているのに。
コウスケが好きなのに、
なのに、
桃乃木のことが気になっていた。
「ねぇ?桃乃木、キスしてみ?」
私は自分の頭を
そっと桃乃木の顔の近くへ寄せた。
それで、自分の本当の気持ちを
確かめたかったのかもしれない。
「何でそうなるんだよ?」
「だって桃乃木、私の事好きジャン?」
ばーか!自惚れんな!
どこかで私はそう言う桃乃木を
期待していたのかもしれない。
半分からかったのですよ。
と、言い訳できるほどの言い方。
でも、桃乃木の反応は違った。