キミの日記『Cherry's Diary』
「…。」
あの頃と
変わらない桃乃木。
昔から変わらない
桃乃木。
ずっと私を見守っていてくれる。
私が頑張っていたのは
そんな彼の手から
そんな彼の優しさから
自分を強く振り払いたくてはじめたことなのに。
ずっと
ずっとやさしくっ。
彼は、私を見ている。
「桃乃木の夢は…?」
「俺は…堅実なサラリーマンかな?」
「ナイト様じゃないんだ?」
桃乃木は少し困った顔をしながら答えた。
「バカか?お前。」
いつもみたいなぶっきらぼうな言葉で。
うん。
そうだよ。
私は、バカなんだよ。
答えがわかっているのに
間違った答えを選ぶ
バカなんだよ。