キミの日記『Cherry's Diary』
家に到着し
タオルで体を拭き部屋に鞄を置いた。
今日はお父さんは仕事でいないみたいなので、
お母さんと二人で夕食を食べる。
「桃乃木君どう?」
お母さんの問いに、口が止まった。
「どうって?」
「桃乃木君のお母さん、悪いんでしょ?」
「うん、毎回行くたびに顔色が悪くなってると思う。
薬の副作用って大変だね。」
「そう。」
少し残念そうな顔をするお母さん。
「美里、桃乃木君を邪険に扱わないで
仲良くしてあげなさいよ。」
「え~?別にそこそこ仲いいから大丈夫だよ。」
だけど、
このときお母さんが言ってたことの
本当の意味が理解できるようになるのは
それから3日後の事だった。