キミの日記『Cherry's Diary』
その日は、
朝から嫌な予感がしていた。
嫌な気持ちを引き離そうと
学校に行き、いつもみたいに
みんなで、はしゃいでいるつもりだった。
だけど、予感って当たるんだね。
早起きが習慣化して、
朝食を食べるようになった私は
リビングにいたお母さんに声をかけられた。
「美里…」
お母さんがこう切り出したとき
頭の中を何かが通過した気がした。
「桃乃木君のお母さんのお通夜、今日の夜だから。」
新聞を指差しお母さんが言った。
「…そうなんだ。」
ダメだったんだ。楓さん。
「お数珠、準備しておくから。」
「う、うん。」
ずっと考えないようにしてきた
桃乃木の…
今にも泣き出しそうな
顔が目に浮かぶ。
「しゃきっとしなさい!」
と、お母さんに背中を押されて私は家を出た。
私が落ち込んだって仕方が無い。
今にも雨が降り出しそうな曇り空で
もうすぐ夏だというのに
足の芯まで冷えそうな空気が流れていた。
風で顔にかかる髪をかきあげながら
桃乃木のことを考えていた。
…会いに行ったほうがいいかな。
頭の中では、
幾度となく最後に話した楓さんの言葉や
桃乃木の事が駆け巡っていた。
朝から嫌な予感がしていた。
嫌な気持ちを引き離そうと
学校に行き、いつもみたいに
みんなで、はしゃいでいるつもりだった。
だけど、予感って当たるんだね。
早起きが習慣化して、
朝食を食べるようになった私は
リビングにいたお母さんに声をかけられた。
「美里…」
お母さんがこう切り出したとき
頭の中を何かが通過した気がした。
「桃乃木君のお母さんのお通夜、今日の夜だから。」
新聞を指差しお母さんが言った。
「…そうなんだ。」
ダメだったんだ。楓さん。
「お数珠、準備しておくから。」
「う、うん。」
ずっと考えないようにしてきた
桃乃木の…
今にも泣き出しそうな
顔が目に浮かぶ。
「しゃきっとしなさい!」
と、お母さんに背中を押されて私は家を出た。
私が落ち込んだって仕方が無い。
今にも雨が降り出しそうな曇り空で
もうすぐ夏だというのに
足の芯まで冷えそうな空気が流れていた。
風で顔にかかる髪をかきあげながら
桃乃木のことを考えていた。
…会いに行ったほうがいいかな。
頭の中では、
幾度となく最後に話した楓さんの言葉や
桃乃木の事が駆け巡っていた。