キミの日記『Cherry's Diary』
━美里ちゃん、純をよろしくね━
━お前、バカか?━
━お前、バカか?━
━お前、バカか?━
…私、バカだったよ。
今さらこんな言葉が
いとおしく感じてくるのはどうしてだろう?
すごくすごく
桃乃木の
そばにいてあげたいと思ってしまう。
好き…ってこと?
ううん。
違う。
ただ、そばにいてあげたいなって思っただけなんだ。
そんな思いはいつの間にか
私の体を桃乃木の家の前まで送っていた。
「なんて言おう…」
彼の家の前で
たまらずに出してしまった言葉。
本当に言葉が見つからない。
こんな時、なんて言えばいいんだ?
たった一人の家族を失った人に
「お悔やみ申し上げます」
なんて言えばいいのだろうか?
頭がクラクラする。