キミの日記『Cherry's Diary』
翌朝、目が覚め、
ポストを眺めると
桃乃木が言ってたとおり
鍵が入っていた。
「行って来まぁーす」
軽く顔を洗い、寝癖頭のまま
学校の宿題を持って家を出た。
9時少し前。
桃乃木が帰ってくるのは午後3時だから
5、6時間いればいい。
暇そうだし
一応、ヒカリでも誘ってみるか。
と思い、メールした。
桃乃木の家に着き、
「ごめんくださ~い」
とは言ったものの家には誰もいない。
いつも片付いていた部屋がさらに
整然と片付けられた。
楓さんの寝ていた布団さえなくなっている。
「よく考えたら暇なんですけど…」
寝ぼけ頭とはいえ、
簡単にうんと返事したことに少しだけ後悔した。