キミの日記『Cherry's Diary』
「―と。みさと?」
ヒカリが目の前で手を振っている。
「みさとさ~ん?」
私の名を呼ぶ彼女が。
「え?何で?」
私はびっくりして我に返った。
「何で?じゃないよ。帰るよ。」
ヒカリが言う。
あれ?
いつの間にか授業、終わってるし。
「もしかしてずっと、彼の想像してた!?」
と、学子。
「ごめん。ボーっとしてた。」
「はぁ、アンタときどきそうね?
変わってないね。」
隣にいたヒカリがあきれた感じに言った。
「…はっ!?」
ノート、真っ白だ。
「ごめん。まなぶこぉぉぉ。」
手を合わせお願いポーズ。
「はいはい。」
そう言って学子はごそごそと鞄に手を入れた。
いつもすまないねぇ。
学子さん。
っていうか、初めてだけど。