キミの日記『Cherry's Diary』
それは
夏休みがはじまった天気がいい日だった。
桃乃木が好きだったあの桜も夏の香りを発していた。
「…オイ、美里。」
声が聞こえた。
「…オイ、美里。遅刻するぞ?」
懐かしい声が。
「また、ぼんやりしてたのか?」
聞きなれた懐かしい声。
間違えるはずがない。
・・・桃乃木?
「なんで?あんた転校したんじゃないの?」
「引っ越すとは言ったけど『転校』とは言ってないだろ?」
「だって施設で暮らすなんて言うから…。」
「あぁ。施設への手続きが完了するまで休んでたんだ!」
じっと桃乃木が見つめる。
「お前もしかして感傷に浸ってた?」
「・・・」
うれしいやら
恥ずかしいやら
胸が痒い感情が私の体を刺激する。
「はぁぁぁ???転校しろや!!」
「はぁ!?お前、なんなんだよ?久しぶりに会って!」
「何よ!!」
「なんだよ!!」
「・・・・・」
「・・・・・」
「フッ…」
「あはは」
「ハハハハハハ」
「お前、バカだろ?」
「桃乃木だって」
「アハハハ」
「アハハハハハハ」
私たちの物語は
まだ、始まってすらいない。
好きだって
お互いに
言う訳ではないんだけど
いつもどこかでつながっている
そんな気がする。
いままでも、
これからも。
ずっと。
私は出会ってしまった。
キミを愛したいと思う自分に。
キミは私のことどう思ってる?
笑っている日も
泣いている日も
いつだって
そばにいてくれたよね
私は、もう知らないフリしないよ。
キミの言葉を
キミの告白を
待っている。
「お帰り。 マイ ベスト フレンド。」
『Cherry's Diary』
~END~
夏休みがはじまった天気がいい日だった。
桃乃木が好きだったあの桜も夏の香りを発していた。
「…オイ、美里。」
声が聞こえた。
「…オイ、美里。遅刻するぞ?」
懐かしい声が。
「また、ぼんやりしてたのか?」
聞きなれた懐かしい声。
間違えるはずがない。
・・・桃乃木?
「なんで?あんた転校したんじゃないの?」
「引っ越すとは言ったけど『転校』とは言ってないだろ?」
「だって施設で暮らすなんて言うから…。」
「あぁ。施設への手続きが完了するまで休んでたんだ!」
じっと桃乃木が見つめる。
「お前もしかして感傷に浸ってた?」
「・・・」
うれしいやら
恥ずかしいやら
胸が痒い感情が私の体を刺激する。
「はぁぁぁ???転校しろや!!」
「はぁ!?お前、なんなんだよ?久しぶりに会って!」
「何よ!!」
「なんだよ!!」
「・・・・・」
「・・・・・」
「フッ…」
「あはは」
「ハハハハハハ」
「お前、バカだろ?」
「桃乃木だって」
「アハハハ」
「アハハハハハハ」
私たちの物語は
まだ、始まってすらいない。
好きだって
お互いに
言う訳ではないんだけど
いつもどこかでつながっている
そんな気がする。
いままでも、
これからも。
ずっと。
私は出会ってしまった。
キミを愛したいと思う自分に。
キミは私のことどう思ってる?
笑っている日も
泣いている日も
いつだって
そばにいてくれたよね
私は、もう知らないフリしないよ。
キミの言葉を
キミの告白を
待っている。
「お帰り。 マイ ベスト フレンド。」
『Cherry's Diary』
~END~