キミの日記『Cherry's Diary』

 
 
「みさと、ぼーっとするの好きね?

もしかして彼のこと?」
 
 
「かもねぇ。」
 
 
私はこの話題からはぐらかそうと

少し意地悪そうにヒカリの質問に答えた。
 
 
「ねぇ、みさとの家ってどの辺だっけ?」
 
 
「え?ヒカリ知らなかったっけ?」
 
 
私は悩む。

めぼしい目印あったっけなぁ。
 
この手の質問は苦手だ。
 
 
「どの辺って言えばいいかな。

ガソリンスタンドの裏だよね。

みさと?」
 
 
そう言いながら学子が私にノートを手渡した。
 

「なんであなたは

そんなことを知っているん?」


「え?だってあの辺だって言ってなかった?」


「ありがと。ガソリンスタンドじゃ、わからなくない?」
 

そうかもねと学子が笑った。


「う~ん?」

学子から聞いたガソリンスタンドを
必死に思い出そうとしているヒカリがいた。

 
 
「あれ?あのえっと…。」
 

今朝見た小さい子がいない。



「みつばちゃん?」



そう、みつばちゃん。

 
 
「うん。一緒じゃないのかなって思って。」

 
 
すると、ヒカリがにやりと笑った。
 

 
「旦那んとこ。」
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