キミの日記『Cherry's Diary』
「だ、ダンナぁ?」
「そ!」
「一緒に見に行く?」
ちらりと隣の学子の顔を見ると
ものすごく行きたそうだった。
「ねぇ?」
ねぇ、学子って野次馬根性丸出しだよね。
みつばちゃんの
彼氏を見に行く間、
さっき話し途中で
終わっていた私の彼氏についてヒカリが訪ねてきた。
「いま、付き合ってる人はいないよ。」
彼氏はいないってこと。
もしも好きな人ができたとしても
今のところ彼女になりたいって
想像ができないことなど。
まぁ、授業そっちのけで
考えてたことなんだけどさ。
「ふ~ん?美里もったいないね。
せっかく桃乃木君がいるのにさ。」
と、学子。桃乃木にこだわるね。
「桃乃木って桃乃木純のこと?」
モモノキと言う単語を
聞いたヒカリが学子に聞いた。
「そうよ!毎日一緒に来てるんだから!
でねぇ~、聞いてよヒカリ!」
私そっちのけの
ヒカリと学子。
なんだか
親戚のオバちゃん同士の会話みたいだ。