キミの日記『Cherry's Diary』
 
 
 
「ん~?ちょっとね。

友達紹介しようと思って。」
 
 
 
ヒカリが彼らの輪の中に入ってゆく。
 
 
「美里に学子。

美里は私の小学校時代の同級生なんだ。」
 
 
「えっと。何みさとさん?」
 
 
小瓶の男が聞き返す。
 
 
「あっ、そうだったわ。」
 
 
・・・?

ヒカリが何かを思い出したかのよう。
 
 
「綿森さんと、笠井さん。」
 
 
ヒカリが言い直した。
 
 
「よろしく、綿森さん、

笠井さん。

僕は秋口です。

秋口誠二。」
 
 
ヒカリがひそひそと私達の耳元でつぶやいた。
 
 
 
「なんかね、この男。

彼女以外の女の子の下の名前で呼ばないって

自分ルールがあるんだって。」
 
 
 
「そうなんだ。」
 
 
 
変な人。
 
 
 
「こっちの彼は僕が小学校からの親友さ。」
 
 
 
すると、背の高い方の男が声をかけた。
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