キミの日記『Cherry's Diary』
「お前、
よく初対面の人間の前で
唯一無二の大親友なんて
恥ずかしげもなく言えるよな。」
「事実だからいいじゃん?」
こういうのって、男の友情って言うのかな。
あれ?
唯一無二って言ってたっけ?
「俺、東国真よろしく。」
学子がちょこっと私の耳を引っ張り耳元で呟く。
「ちょっといい感じじゃない?彼。」
そうだね。とだけ返しておいた。
しっかし、この距離では聞こえるというのが分からんのかね?
この子は。
今後は私はこのメンバーで日々を過ごすんだろうな。
学園生活が凄く楽しみだ。
本当にここに来てよかったよ。
うん。
みんな、今日からよろしく!
-ガラガラガラ-
そこに1人の男性が入って来た。
「あ、いたいた。東国!お前、掃除さぼるなよ!!」
入ってきたのは
長身で、
いかにもスポーツをしていますって
顔をしたイケメンだった。
こんな人、
ホントにいるんだ…。
まさか
私の身に
こんなことが起こるだなんて
思わなかった。
教室に入ってきた彼から
目が離せないなんて。
この時の私は
知らなかった。
この出会いが
私の運命を大きく変えるだなんて。