キミの日記『Cherry's Diary』
春野コウスケ
――ブルルルルブルルルル――
夜、部屋のベットの中で
眠りかけていた私を
目覚めさせたのはメールの着信音だった。
相手は中学の同級生の葵。
目をこすりながら携帯を手に取り文字を眺めた。
もうベットに入ってから2時間。
眠れない。
やっと興奮も冷めてきたのに。
MessageFrom: 葵
To: 美里
Subject: お久!
今日どうだった。私はいい感じよ。
もうホントにいい予感!!
と続く。
「ところで、美里は?」
と言う文字を見た瞬間、
少しだけ顔がほころんだ。
待ってた言葉。
返信には一言、
『いい出会いの予感』
とだけ打ち込んだ。
そう打ち込んだ後、今日の出来事を思い出す。
眠気が覚めてしまった。
「春野コウスケかぁ・・・。」