キミの日記『Cherry's Diary』
昼休みになると、

今日も私達は4人一緒にいた。

教室でのお弁当タイム。
 
 
 
「でね、みつばちゃん。

彼氏にだけどさ~。」
 
 

と、学子。
 
 
―ドクン―
 
 
―ドクン、ドクン―
 
 

心臓が脈打っているのが分かる。
 

 
それは、好きな人の友人の名前が出たから。
 
 

私、重症?
 
 

でも、嬉しいかな。やっぱり。

なんだか胸の奥がくすぐったい。
 
 
「春野」って単語に

意識を集中しすぎているのが

自分でもよく分かる。
 
 
周囲でざわつく雑音から

「ハルノ」って

言葉だけを選んで

聞き耳を立てているんだもん。
 
 
所々聞こえる会話を拾ってる
 

「『春の』テスト返すぞ~」

「プリント『貼るの』手伝って~」

「俺を見『張るの』やめろよ」

「「春の』中間テストってなんだよ~テスト多い~」
 
 
  
信じられない。
 
 
この言葉一つ一つに反応している。
 
 
これが恋ってヤツかな。 

前の恋はこんなことには

ならなかったのに。
 
 
 
自分でも止められない。

どんな些細なことでも

コウスケ先輩の事が知りたい。

好きってきっとこういうことなんだ。
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