キミの日記『Cherry's Diary』
「なぁ、美里。」
急に声をかけられ、
我に返ると後ろに桃乃木がいた。
体育の帰りらしい。
1-15と書かれた緑色の体操着が目に映る。
「な、何よ。いきなり」
「話がある。」
相変わらずの仏頂顔。
「何?今、言ってよ。」
「・・・ここじゃちょっと。」
ちらちらと学子達を見ている。
「?」
「じゃ明日の朝でいいじゃん。
いつも迎えに来てくれてるんだからさ。」
「朝は無理。
だってお前寝ながら歩いてるから。」
「(怒)」
あははははh
学子にヒカリ。
「そこ、うるさい!」
桃乃木はじっとこっちを見ている。
「じゃ放課後ね。」
「分かった。
帰り、待っててくれよ美里。」
「はいはい。」