キミの日記『Cherry's Diary』
待ち合わせ場所の
みつばちゃん家に向かうため
予定より一本早いバスに乗った。
本当に嬉しくて仕方がない。
2週間先が楽しみすぎる。
「・・・ん?」
視線が一点を見つめ
離すことができなくなってしまった。
この展開は予想していなかった。
えぇ!?コウスケ先輩。
なんで一緒のバスに乗ってるの?
こっちを見ている。
こ、心の準備が。
ばっちり目が合ってしまった。
心の準備が整ってないよ。
「よ!」
って合図をしている。
正常な状態でいられる?
急に好きな人が目の前に現れて。
普通。無理だよ。
髪型、変じゃないかな?
動揺しまくりの私は必死に普段の姿を装った。
そんな中、先輩が近づいてくる。
目をまっすぐにこっちを向けて。
私は、バスの取っ手に必死にしがみついた。
こうしていないとなんだか凄く不安で。
背の高い先輩。
普段とは違う見慣れない格好。
ジーンズってシンプルな姿がカッコイイ。
「えっと、綿森・・・だっけ?」
近づいてると、私に優しく語り掛ける。
「は、はいっ」
なんて上ずった声で
返事をしてしまった。
もう、緊張しているのが
バレバレで恥ずかしい。