キミの日記『Cherry's Diary』
「何してるの?」
「えっと、と、友達のところに。」
「そうなん?
俺も東国と待ち合わせしててね。」
先輩、手がおっきいんだ。
まじまじと見つけてしまう。
「そこ、2人で座れるから
一緒に座らないか?」
あぁ、もう駄目。
幸せすぎて死んじゃう。
一緒に座って話をしはじめる私達。
緊張しすぎていてなんだかうまく口が回らない。
「ん~?なんか違うんだよなぁ?」
先輩がジロジロ私のほうを見ている。
そんなに近くで見られると・・・。
「あっ!髪型変えた?」
分かるんだ。
「えぇ、少しだけ。
でも、あんまり気に入ってないんです。」
「そうなん?可愛いと思うけど?」
先輩が隣で笑ってこっちを見ている。
恥ずかしいけどそれだけで凄く嬉しい。
「あ、俺ここで降りるから。またね。」
楽しい時間はすぐに去って行った。
コウスケ先輩が去った後
胸の高鳴りが治まっていないのがよくわかる。
なんでもないことなのかもしれないけど
好きな人に言われると
何気ないその言葉一つ一つで
幸せになれる。
好きな人の存在そのものが
元気を与えてくれる。
そういうこと
初めて分かった気がするよ。