キミの日記『Cherry's Diary』
「じゃあ、戻そうか?
うぇ~~~。」
「最っ低!」
「あぁ、昔は『お父さんお父さん』って・・・」
また、はじまった。
私に怒られるといつもそうだ。
「はい、はい。
美里、いいかげん諦めなさいよ。
お父さん可愛そうでしょ?」
う~。私の美顔を返せぇ。
「それよりもアンタ、
来週中間テストでしょ?
勉強は大丈夫なの?」
「大丈夫。
学子からノート借りたし」
そうだ、学子のノート。
最近ぼんやりしすぎてノートが真っ白だったんだ。
「お母さん。
私、コンビニに行ってコピーとって来るよ。」
「お風呂入った後よ?風邪引くわよ?」
「すぐそこだし大丈夫だって!」
ちらりと、お父さんの方を見た。
「それに、ヨーグルトも欲しいし!」
すぐさま、
急いで髪を乾かした私は
ジャージに着替えて玄関に出た。
「おかーさんも何かいる?」
「ん~?
じゃあ、おいしそうなアイスをお願い!
気をつけて行ってらっしゃい。」
「美里、おと~さんには?」
「知らない。じゃ、行ってくるね~」
そして玄関の戸を閉め出発した。
「お母さん、美里のヤツ最近冷たくなったよねぇ。
学校の事も彼氏の事も一言も話してくれないしさ~」
「ヨーグルト2つも食べたあなたが、悪いのよ。」
「むぅ。」