キミの日記『Cherry's Diary』
無性に先輩に
「私の事、好き?」
って聞きたいと思っている事に
気がついた。
そんなこと
聞いてどうするんだろ?
先輩はここにはいないのに。
「俺は、まぁまぁ楽しいよ。」
なんだかそう言われると安心した。
「ありがと。」
「・・・。」
桃乃木がじっと私を見つめる。
「あのさ」
そう、桃乃木が
何かを言いかけたように見えた。
何かをためらっている様な
そんな風にも見えなくもない。
「何?」
「あ、うん。いや。。。いいや。」
なんだか
もじもじしているような
そんな感じ。
そんなもじもじしている姿が
無性に腹が立った。
はっきりしないのは嫌い。
「何よ。」
「俺さ、俺。お前といて楽しいよ。」
「へ?」
「そんだけ。」
「そんだけ?」
「そ!そんだけ。」
大きな声で桃乃木が言った。
「お前といて楽しいって!」
声が響き渡ると辺りには静けさが戻ってきた。
無言が続く。
なんか気まずい。
「何があったかしらねぇけど
頑張れよ。」
そして桃乃木は目を細めて微笑み、
私の頭を強く撫でた。
「なんだよ~。私は元気だよ!」
でも、なぜかそれが
心地よかったことを覚えている。
「今、悲しそうに見えたからさ」
だって。
私、そんな顔してるのかな。