キミの日記『Cherry's Diary』

 
 
「ただいま~」
 
 
「遅かったじゃない。心配したのよ。」
 
 
「そこで、桃乃木に会ったんだ。」
 
 
そう言いお母さんに桃乃木の姿を見せた。
 
 
「あら、純君。いつもありがとね。」
 
 
「こんばんは。」
 
 
お母さんは桃乃木が来ると機嫌が良くなる。
 
 
「あっ、桃乃木君、

シュークリーム好きだったでしょ?

あるから持ってく?」
 
 
「い、いえ、お構いなく。」
 
 
そう言うとお母さんは

奥の部屋の方にシュークリームを取りに

行ってしまった。

するとお母さんと入れ違いで

お父さんが奥から出てきた。
 
 
「こんばんは、純君久しぶりだね。」
 
 
「ご無沙汰してます。」
 
 
ありきたりの会話が続く。
 
 
「学校どう?特級クラスになったんだって?」


「えぇ。まぁ。そこそこ頑張ってます。」


「はっはっは。

そこそこかぁ~。

美里、桃乃木君を少し見習えよ~」
 
 
「うっさいな。」
 
 
これだからお父さんは。

なんでかな、

お父さんと桃乃木って

性格的なものが何となく似ているんだよね。

桃乃木は口が悪くて

お父さんは変態だけど。
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