キミの日記『Cherry's Diary』
美里と純
―ジリリリリリリリ―
週末を挟んだ
高校生活3日目の朝。
優秀で勤勉な目覚ましは、
さわやかさよりも
むしろ人の私の堪忍袋を
刺激するように出来上がっているらしい。
「み~さ~と~」
ありがた半分。迷惑少々。
もしも今、
夏休みになったら
永遠に起きなくてもいいんだと、
甘い思考も流れる中
ドタンバタン、ドタンバタン、ドスン、ドスン。
と、
大きな地鳴りと共に
一番よく効く目覚ましのお出迎え。
「美里!早く学校に行きなさい!」
「わかってるってば!」
「あ~、もう!!
又、散らかしっぱなし!」
お母さんがカーテンを開けると
明るい日差しがめいいっぱい入ってきた。
「もう、入ってこないでよ。」
眠たいのに、あと5分は余裕があるんだから。