キミの日記『Cherry's Diary』
確かに今は
ボーッとしてて、
いまいち現状を把握出来ていない。
緑の桜なんて
食欲落ちそうだけど???
「うわぁ。それおいしそう!」
う~ん。
みつばちゃん?
学子はまだ、
商品名しか言ってないのよ。
「昨日の美里の話で思いついたの!」
「…昨日何話してたっけ?」
とりとめない話しかしてない私には
心当たりなどひとつもない。
「桃乃木君の家の近所にある公園の桜!」
「…あぁ…あの話?」
「何話してたの?」
不思議そうななみつばちゃん。
「んー?なんでもあの桜、
イタリア産の桜なんだとか
フィレンツェ?って町産だっけ?」
日本で有名な
ソメイヨシノよりも
ピンク色が濃い小ぶりな花で
桃乃木がえらく気に入っている。
赤紫色をした葉桜が
最高なんだとか。
桃乃木が言ってたっけ。
そうやって
どうでもいい情報は
いつでも引き出せる私。
あぁ、テストが間近に迫っているのに。
テスト大丈夫だろうな…。
私が、昨日勉強したのは
みつばちゃんの彼の小瓶は
「舞い降りた天使が探してくれた」だ。