キミの日記『Cherry's Diary』
教室の中ではみんな
勉強しているのかと思いきや半分はもう諦め組で
ペラペラ喋ってる。
「国語なんていまさらじゃね?」
なんて声がよく聞こえる。
ノートや教科書にかじりついてるメンバーは
迷惑そうに睨んでる。
そりゃそうか、私達の学校は
一年間のテストの成績で
次のクラスが決まるんだから。
1限目は国語。
私も、一応ノートを開き
出題範囲の漢字を眺めていた。
必ず10点分出す!
なんて言っていたから
ここは押さえておきたい。
そう思い
ペラペラめくっている間に
監督の先生がやってきてしまった。
「はじめるぞ~教科書、ノート片付けろ~」
テストの配布と同時に
チャイムが鳴り試験が始まった。
問題文は教科書から出題。
何度か読んだ事のある文章はほとんど読まず問題に取り掛かった。
まず、漢字を探した。