キミの日記『Cherry's Diary』
 
 
桃乃木は結構苦手だと思ってたけど
何だかんだで10年以上の月日を共にしているんだなぁって実感した。
 
 
 
それにしても
つまんない勉強してると眠たくなる。
分配法則とか忘れちゃったし。
 
  
 
桃乃木の部屋のコタツ
暖かいんだよなぁ。眠くなる
それが余計に勉強させにくくするのかも。
 
 
 
「桃乃木さぁ、彼女いるの?」
 
 
 
そんな何気ない一言に
桃乃木の手が一瞬止まった。
 
 
 
「いないよ。知ってるだろ?」
 
 
 
桃乃木は私の顔を見て
そう告げるとまた何事もなかったかのように机に向かった。
 
 
 
「ヒカリとはどうなのさ?」
 
 
 
彼の手は面白いように動いている。
 
 
 
「誰だって?聞いてなかった。」
 
 
 
「ヒ・カ・リ!!」
 
 
 
桃乃木の手は動く動く。
 
 
 
「黒川?何であいつが出てくるんだ?」
 
 
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