Promenade
だから、そんな最低な言い訳と逃げ道を作ってまでも村山さんと一緒にいたかった。


彼女になれないのなら、浮気相手でもいいと思った。


私の知っている限りでは今のところ“浮気相手”の私が1番村山さんの近くにいる。


どうせ叶わない恋ならば、終わってしまうまで夢を見つづけたかった。


それが、嘘に塗り固められた真っ赤なニセモノだったとしても。


一緒にいられることが夢なのならば、夢から覚めるまで邪魔しないでよ。


夢くらい見させてよ。


そんな都合のいい言い訳を用意した。


< 55 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop