アズライト



湿地帯の
奇妙な葦の林にたっていたそれは
Level20の女戦士だった
種族はエルフ



初期装備ではあるものの
このLevelでは最善の物
Asuraとか言う人間戦士に比べると
かなり努力をしている


戦士は回復魔法は使えない
て事は、さっきのは魔法薬か



「…先が知れてるな」

タバコを置き
『降りる/』のコマンドを入れて、馬から降りた





Asura『ありがとう!AZさん』

AZ『いえいえ
実はログ見てて自分が襲われたかと
焦っただけなのだw
…Maximさん ありがとう
一撃で倒して すごかった 』


Maxim『二人は知り合い? 』

Asura『はい
初期はよくパーティー組んでましたwww 』


AZ『最近はクエストしてたから
会わなかったね
Sero元気?』

Asura『Seroは元々
レベル高いキャラいるとか』



知り合いだ

Maxim『Seroは知り合いだよ』

Asura『マジですか?!
世間狭いっつーか…
恐ろしい装備ですねそれ 』

Maxim『このLevelなら
たいしたことない奴だよw
欲しい物がたくさんある』


Asura『ですよね〜
オレも早くレベルあげないと…』

ピコン。と音が鳴る

ゲーム内での名刺みたいな物が
届いた合図だ


友達希望
【Asuraです!初心者ですが
色々手伝って下さい!
強くなったらお返しするぜ!】


この世界では使えるか使えないかで
友人を選ぶ傾向がある
敵が強くなり一人がしくじると
全滅も有り得るからだ


低いLevelの奴は
高いレベルの者に名刺を送って交換
レベル上げや困った時に
協力して貰おうとする

過剰にそれを頼む者がいるが
その場合は無視
友達解除される事も少なくない


無視は嫌いだし、交換を受けた


Asura『ありがとうございます!』

もちろんAZにも
ピコン。


ブー

「え 」


−受け取りを拒否されました−




コントローラーを持ったまま
思わず立ち上がった








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