アズライト
ガソリンスタンドと
併設しているコンビニに入る


「アズ待ってて 買って来る」


『はい』



水とサンドイッチ
なんとなく綺麗だから
ゼリービーンズも買った




「お待たせ あ 」

『ひょ?』


「音楽 何がいい 」


『洋楽だったらEric Clap の
Sea Windってアルバムが好き』


「お 渋いとこ行くね 」


『ない?』


「通のワタシに何をいいますか
 ありますとも 」


『あははは』


「出すよ」


『 うん 』



住宅街の裏道を抜け
大通りにでる

道の脇には、阿尾森特産品の
土産物屋が列を連ねている

ブルーベリー と大きく書かれた旗が、はためいていた






「これから
八野戸自動車道、八野戸ICに向かいます」


『どこ行くの? 』



「ドライブって言ったら海でしょう」


『海?! やったああああ!!』


「海好きか」


『うん!』


「真っ白な砂浜だぞ」


『うあ〜… 』

「そういやお前泳げるのか」


『背泳ぎ得意だ』


「平泳ぎは?」

『なんかね…沈んで行くんだよ…』

「なんでだよ 意味わかんねえ〜〜」

『それにね 日焼けしなくて
火傷みたいになって
海水浴すると、一週間位寝込むから、あんまり昼間は行った事ない』


「あーーー
肌白いからか 痛そうだよなあれ」


『痛いよー
お風呂入る時、顔がね
劇画調になるよ

んで、白いっていうと聞こえがいいけど、水に浸かったウーパールーパーみたいだよ』



「なんだそれ
あははははははは 」


『だって本当だもん
そんな笑わなくたっていーじゃーん!』

「いやー
やっぱりお前面白いわ
くくく
あー 涙出て来た」






− 国道340号線 −
< 162 / 309 >

この作品をシェア

pagetop