アズライト




「 男いるんだろ? 」


『…倒れる前は居たよ』



「はは 今もいるべ?
…隠すなよ
同棲してるんだろ?


男いんだろ 正直に言えよ」



『なんで? 
…Seroにきいたんだね
Seroにしかその話は言ってないから…
…倒れる前まではいたよ

一緒にくらしてた



……色々…あって

その彼は、今はお父さんの紹介で
真面目に働いてる
…二年前からあってないけど
たまに…手紙だけ来る』



−頭が一気に沸騰した



「…なんだそれ
それ繋がりありすぎだろ…

別れてないべな!!

じゃあよ!今お父さん出して。

そしたらとりあえず、同棲してないって事は信じるわ!」


『…何で怒るの?!
お父さんは、仕事で家いない事
多いんだよ!』

「出張の多いお父さんだね?
…その割には、お前土日は電話かけてこねえし
主 婦 の アカリさんと一緒の時間に
離席するよなー
わかりやすいよなあ」


『− 淳だって!!』



「…なんだよ」

『………』


『淳だって嘘ついてるじゃん!あの日からずっと!!』


「はあ!逆ギレか?なんで女ってこうなんだよ!どこをどう嘘ついたか言って見ろよ!!」


『…ふざけんなバカヤロウ』

「はあ?!」



プッ
ツーーーー



… アズから切った



「んだこらああああああ!!!」



−携帯を思い切り壁にぶつける

何か破片が飛んだ









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