アズライト
「 もうやめなよ 淳
飲み過ぎだよ 」



「いや この酒うまいな!
それと、ミュージックはないの?
なんでブースに上がんないのよ〜

ダメだなぁ。パッと!
こう…客の動き見で
タイミングよくかけないと!
あ、曲の垂れ流しは
もちろん禁止ね。」


「…ここクラブじゃないから。

そして私はDJでもありません。
 それに懐メロしか
殆ど置いてないわよ 
"銀座の愛の物語'でも
かけましょうか?
お客さん」




「…………

…なあ 」


「なに? あ
CREVAとサノミ があったわよ
かける?CD 」



「やっぱよ……?

ヒモってた男がさ、
自分のせいで彼女ぶっ壊してさ…?

彼女が倒れた後、離れて?
出稼ぎ?真面目にしてるってのはさぁ…

二年間ずーーっと
手紙かいてきてるってのはさ、やっぱさ

どう考えても…愛? 切なくね?
女としてはどうよ ミチルさん」




「…よくわかんないけど
話聞くところだけなら、今でも好きで、
迎えに来るつもりでしょうね」


「…ははっ
ですよねえ〜?

…何年か知らねえけど同棲した、心を入れ換えた男と、

五澤の山P?五高の何王子?だっけか
まあ、向こうは顔知らないけど。
…顔も知らない男と、

軍配は、さあどっち!…てか

この話自体、真っ赤な嘘でよ
今も仲良く同棲してるって思うわけなのよー。

俺はね」



「…よくある話じゃない…って

淳の話なの?!」




「…初めて


本気で好きになった奴に
男がいた



…はい。


そんだけですYO! 

あははは」



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