アズライト
− 起きた時

走っている車の
後部シートに横になっていた


「何でだ?!」

ガバッと起きて
運転側の座席に手をかける



「あ〜 起きた?
後20分位でつくわよ」


「ミチルが運んだのか?!」


「まさかぁ
淳、お味噌汁飲んだら
倒れる様に寝ちゃって
朝まで置いとけばいいかな〜と
思ってたんだけど


嵐が過ぎてから兄貴が
頼んでた魚とか、
店に持って来てくれたのよ

ついでに淳を運んで貰った」


「アニキにお姫様抱っこですか…」


「ふふ
淳、変わったね」


「…どこが

いや…まあね………」



「前ならさぁ、
あんな風に酔っ払ったら、
女に何もしないなんて
有り得なかったもの」






「………耳、痛いから。」



「そういう事、言える様にも
なったしね


着いたわよ〜」





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