アズライト


『…なんかサーサー
音する
そっち、雨 ?』


「聞こえづらいか」

『少し』



「…携帯投げた」




『短気』


「…無視すんなアホ」


『無視って何?』



「な…おまえ
昨日 Baroqueで無視して、
俺が着いたのに目の前で
落ちたべな」




『…自動ログアウト

操作しないで
一時間経過したら
落ちる設定してある…
私よく、独りの時は寝落ちするから…』




「……ねてたのか」


『…うん』



「……んだよ…



…そういやまだお前
熱っぽい声だな」

『なんでわかるの?』


「…わかるよ」


『そういうとこ』

「え?」

『女の人に慣れてたし
私の事、ゲーム仲間って
扱ってくれたから』


「だから番号教えたか……」


『うん
女かもよって言ってたから』



「ごめんな……」


『でも
奥さんいるならもうしない
奥さん泣いてた』


「だから!!!


………俺な

すごい遊んでたんだよ」


『うん それは空気で
すぐわかった』


「…んで

そのな…?
ある姉妹か居て

まあ…また今度言うわ」


『その片方の人?』


「……そう 」


『一緒に住んでたんだ』


「いや…
毎日夕方に来ては
俺がRELIEFしてるとこで
本読んで、
ただ帰って行くとか」

『…一緒にいるだけで
嬉しかったんだよ』


「…前は、
変わった奴だなあとしか
思ってなかったけど
今は  わかる


俺 Level 1 だから…
昨日認定されて来た… 」


『ひのきの棒なの?』

「装備の仕方もしりません
…マニュアルないだろ」

『あははは』


アズは笑った後に咳込んだ


しばらく止まらなかった


「だからさ
教えてよ 」

『私のはあんまり

自爆したし』



「アズ」

『はい』




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