アズライト


「話して行くと
アズと俺は、本当に対極で
陰陽のマークみたいだな」

『なんで仲良しになったんだろうね』

「俺がナンパしたからだろ」
笑う

『お腹空いた時以外
ついてった事ないのに…
なんでだ… 』




−心がだろ


そう思ったけど

言わなかった


「腹減るとついてくのか
んで? その後は? 」

『トイレから逃げられる店に
連れて行ってもらって
食べたら全員女の子は逃げる』

「うわ
それヒデえ!!!」

『んで…』


−息が粗くなってる

「いいから、少し休みな
また電話出来るでしょ」

『腹筋とマラソン始めたので
そのせいだってば』


「軍隊入るんだっけ?」

『グリーンベレーだよ』


「何も無い所で転んで
即、除隊だな 」

『なっっ!!!』


「とにかく少し
体丈夫にしなさい
話はそれからだな

俺、激しいからさ」


『ハゲてるの?
平気!
ブルースウイルス好きだから!!』


「ハゲてねえよ!!
…んな事言っててなー
口塞げばすぐなんだぞ」

『ガ…ガムテ常備?!』


「意味わかったんだな?」
吹き出した

『そ… う〜…
ちょっと待って
言い返す事考えるから!』


「…アズの事
大事にしてやるから
安心していいよ 」


『優しいのは …しってる』



「お前 何人知ってる?」

『歴史上の人物?』



「ある意味そうだけど」

『 … ひとりだよ 』



「………マジで?」

『うん 淳は?』



「……」

『…そなた武士じゃろう』


「…辻斬りでしたから…」

『何で凹んでるの?
この場合
へこむのは私の役っぽい気が…』


「…いや
実際、その身になってみないと
わからん事あるなって
思っただけ…」


『だよね?!私、小さい時
小さな妖精みた事ある!
って言っても
誰も信じてくれないし』


「どんな妖精よ」


『関根つとむがモノマネでやる
黒船のペリーに似てた』


吹き出した






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