アズライト
教会の中はさほど広くない
俺達の他には
誰も居なかった
左側の幾つもの長窓から
床に真っ直ぐ光が差し込んでいる
1番前にある祭壇には
司祭の説教机
その奥のレリーフの中心には
神や天使はおらず
ダイヤモンドカットの宝石がひとつ
輝いていて
その両脇に
大きな翼が描かれていた
青い絨毯が敷かれた通路
両脇の座席の右
1番後ろに
アズは、ぽつんと、独りで座った
Maxim『アズ』
Az『うん』
Maxim『大丈夫か』
Az『うん』
Maxim『 淋しいか 』
Az『…Seroの事は
やっぱりずっと一緒の仲間だったから、
さみしいよ
でも Seroが頑張る事は
その何倍も、すごく嬉しいよ』
Maxim『それは知ってる
俺が聞いてるのは
アズが 淋しいか?って事だ』
Maxim『…言え ちゃんと』
Az『 さみしいよ ずっと』
Maxim『 アズ 』
Az 『うん』
Maxim『 会うか 』