アズライト
プルル

プルル

プルル

プ


『… ハイ 』



「 あの!
…エリック・スラストファーさんで
いらっしゃいますか…?」



『…ハイ どなたかな 』


「以前、
阿尾森のフィルムフェスティバルで
ぶつかる失礼をした時に
名刺を頂いた者です

岡田 淳と申します」



『……ああ… 覚えていますよ
オーラの青年だね
こんにちは、お久しぶりです
今日は、どうしたのかな』


「こんにちは…その

仲のいい友達がいまして、
その子は歌が好きで
…体が悪かったみたいなのに
なぜかテレビに、出ていて

…俺は、その子が心配なのに
調べる術が無くて…」



−うまく言えない
どうしたらいい

前髪を掻きむしった



『君は今
どこにいますか?』



「はい、 新宿駅前の、
小さな広場みたいな場所で
映画の大きい看板が
いくつもあります
あ、ALTOのビルが見えました」




『…そこで待っていなさい
車を迎えにいかせる』
プツ






「………マジか……」







−俺は駅前の人通りで
ガッツポーズを決めた





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